振休消化の為に週休3日生活をしている自分が考える、週休3日できない人、できる人

記事投稿 2020年5月12日
最終更新 2020年5月12日



どうも、仕事関係のことも投稿するようにしたいと書き込みした翌々日のゲ2(げっつー)と申しますが。

ちょうどいいところに書きやすいネタがありましたので。


ツイッターで下記の記事を見かけました。



>経団連の新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインの取りまとめで、製造拠点では週休3日制度を導入することなどを呼びかけることが、8日までに分かった。

ということらしいです。

記事にある「経団連のガイドライン」「ガイドラインの原案」ってのがどれのことを指すのかは軽くホームページみただけではよくわからなかったけれど……。


まぁ、なんにしても、週休3日制度の導入を呼びかけるそうな。


で、ちょいど良いところに、今年の1月からほぼ毎週、火・金・土の週休3日を実践しているゲ2(げっつー)さんっていうのが居ります(日曜は出勤です)。


なので、この4ヶ月ほど過ごして思うことを書き連ねておくことにします。



週休3日の経緯


まず、自分の所属とその状況を。

現職は、卸売会社の本社併設物流倉庫の担当者です。
入社して2年半です。
あれ、まだ2年半か……、あれほんとに?あれ、あれ、2年半か、あれ……いや、2年半ですね、はい。

入出荷の作業は主にパートさんが行い、段取りやトラブル対応などの管理を行うのが自分たちの主な仕事です。

自分の部署は、管理側の社員は5人、倉庫作業のパートさんが多い日で40人弱、少ない日で7人、傭車が大半を占める配送ドライバーが20人ほど。
(パートは週5フルタイムの人もいれば、週1半日だけの人もいます)

営業部門、受注業務を主に行う事務部門が別にあり、営業担当者や事務担当者が倉庫うろうろしていたり、逆に倉庫作業者が事務所に走っていったりということがよくある、そんな環境です。

また、本社併設なので、社長も倉庫の様子見に来たりもします。
(新型コロナの影響を心配してなのか、特に最近よく見かけます)


出荷先に食品関係が多いこともあって、祝日も年末年始もゴールデンウィークも盆も関係なし、年間365日営業です。



それで、週休3日に至る事の経緯ですが。

要は、


部門社員の残業代が多いのでなんとかしろ!


という役員からの指示です。
本社併設なんで、より役員からの目がより厳しい。

一昨年から倉庫作業パート、傭車の配送ドライバーの退職、欠員補充の失敗続き。
昨年は上司が鬱で1ヶ月休職、そんな中で大型新規顧客対応が、と、色々あって、結構残業していました。
(それでも、スーパーに勤めていた時より遥かに少ないけど)

それで、上から利益圧迫を追求されたわけです。
まぁ、当たり前の指摘なんですけどね。

で、役員からの指示に対して、自分が出した答えが週休3日です。


会社には週休3日の制度はないです。

ですが、1月2月は取得義務が課せられた有給を充てて、それ以降は溜まっていた振休を充てて週休3日を作り出しています。

会社は365日休みなしですが、祝日が休日扱いになっています。
なんやかんや出勤を余儀なくされた日だけでなく、祝日に出勤した場合にも振休が増えます。

で、自動で精算されることはないのですが、やっぱり溜まりすぎてまとめて精算になるとマズイので、定期的に精算されます。

全然精算してくれなくて良かったのですが、3月分で精算されてしまいました。
4日分。

4日 × 8時間 = 32時間

残業32時間分。

精算されちゃうとつまるところ残業代と一緒なので。

振休が精算されて残業代に進化させないようにする為には、振休を消化することです。


もう1つ、残業しない為には、出勤日数を減らすことです。
どんなに残業しないように気をつけていても、

「なんやかんやしてたら定時過ぎていた」
「なんやかんやしてたら定時過ぎちゃうけど、キリが良くない」
「あからさまに作業が遅れてて、パートさん残して帰れない」
「なんかわからんけど、定時ギリギリに受注しちゃう仕事」
「なんかわからんけど、定時過ぎてから指示出してくる上司(ゴミ)
「なんかわからんけど、定時過ぎてから打ち合わせなのか雑談なのかよくわからん話してくる上司(ゴミ)

という残業要因が襲ってきます。
週に5回出勤したら、5回襲われる可能性があります。
ところが、週休3日にすると、あら不思議、週4日出勤になるので、残業要因に襲われる可能性が4回に減ります。


ということで、以上の2つの理由から、週休3日を実践することにしました。

社内唯一!!(ただし、祝日は出勤しているので?)



今回のGWあたりだけで、また3日振休が増えました(火曜は指定休なので)。


まだ、休める!


なお、振休がなくなったら、また今年度分の有給所得義務5日を充てるつもりしています。


まだ休める!!!


経緯はこんな感じです。



週休3日の為に意識していること


とはいえ、週休3日は楽ではありません。
当然、自分のやるべき仕事が減るはずもありません。
4日間で5日分の仕事を行わなければならないです。

その為に、特に3つのことを意識しています

①仕事を他者へ委譲すること
②理解を求めること
③他者の仕事に手出しし過ぎないこと


①仕事を他者へ委譲すること


これは以前勤めていたスーパーでよく言われたことでした。

「全部自分でやろとするから、お前は潰れるんだ」

「パートを遊ばせるな、パートに仕事をさせろ、パートを使って仕事をしろ」

「人を使ってなんぼの仕事」

その当時、全く仕事の出来なかった自分は、いつもこう叱られていました。

逆にパートさんに「社員さんなんだから、ちゃんと私たちに指示出してもらわないと」と言われたことも思い出しました。


現職の役員の方々も注意しているようですが、自分たちの役割は、管理者寄りの仕事をすることです。
まずもって、作業者寄りの、入出荷作業は最低限に留めるよう意識しています。

その上で、パートさんたちに委譲できる仕事は、委譲します。
自分がよくやるのが「注意書き作っといたから、付けといてー」とか「返品商品リストアップしといたから、そこに集めといてー」とか。

「注意書き作って、付けといてー」だとパートさんでは対応しきれません。
ハードルが高すぎます。
注意書きの内容を伝えるのも手間ですし、注意書きのフォーマットはどうするのかとか、PCで作るのか手書きで作るのかとか、指示する方も指示される方もハードルが高いです。
また、出来たとしても時間が掛かり過ぎます。

でも、注意書き付けるだけなら、付ける場所と付けるための道具があれば誰でも対応できます。

なので、ハードルの高い部分は自分が対応しておく、その上で任せられる部分をパートさんに投げます。

もっというと、注意書き作るところまで自分でやって、倉庫事務のパートさんの机の上に「○○さんへ、ラミネートして△△さんへ渡してください。△△さんへ、取り付けしてください。お願いします」というメモ書きしておしまい!というパターンもあります。
また、もっとテクニカルで「ここに切替一覧表を作っておいたので、在庫ないもの受注したらこの表の通りに切り替えて出荷して。切り替えたあとの対応もここに書いてるんで!よろしく!」ってこともあります。


ただし、必ず完了したかの確認をしなければいけません。

「付けといてー」と指示した注意書きが付いていないのはもちろんマズイです。
また、自分が意図したところに意図した通りに注意書きが付いていなければ意味がありません。
もしかしたら伝達ミスや勘違いで自分が意図してない状態になっているかもしれません。


②理解を求めること


たくさんのパートさんの上に立っているので、色々言ってくる人もいます。
「えー、また休むの?」とか「また、居ないの?」とか。
あと、週休3日とは離れますが、残業削減の為、早帰りとか半休しようとすると「え?手伝ってくれないの?」とか。

「ちゃうねん、役員から残業でかなり責められてるんよ」
「残業して、評価下げられたらかなわんからね」
「自分がいなくても、みんながなんとかしてくれる」
「自分がいなくても、なんとでもなる体制でしょ」
「役員から作業は最低限にするよう指示が出てるんだわ」

などなど連呼、連呼。

なにかにつけて

「残業すると評価下げられるもん」


を連呼。

あと「よろしくー」連呼。

こればっかは、言って理解してもらうしかないです。
言って理解してもらえるような信頼関係を築きましょう。

まぁ、本当にピンチの時は手伝ったりするので。



そういえば、スーパーの時はサービス残業まみれで逆に自由だったのでフレックスタイムを自称していた時がありました。
水曜だったかな、毎週1日だけ11時くらいに出勤して、14時くらいに「帰るねー」って。
その時に連呼してたのは「洗濯物回収しないかん」。
理由は家事や子ども等なんでもできる


③他者の仕事に手出しし過ぎないこと


これはうちの組織的にも、自分の性格的にもやりにくいことではあるのですが、他者の仕事に手を出し過ぎないことが必要です。
週休3日にせよ、残業削減にせよ、労働時間が短い中で自分の仕事を片付けていかなければならないので、当たり前といえば当たり前なんですけどね。

組織的には、欠員や仕事量の増で入出荷作業の遅れが生じフォローが必要になること、社内の最終工程部門なので急に上工程部門から仕事が降ってくることがあること、自部門の社員それぞれの責任範囲が明確になってないこと、思い付きで上司がやったりやらなかったりすること、などなど色々あります。


やる必要があればやらなければなりません。

①②に書いた通り、作業はパートさんの仕事、作業応援は最低限にすることに理解を求める。
そうはいっても、あからさまに遅れているのに「がんばってねー」じゃ何も良いことはないです。
なので、やる時はやる。

でもやらない時はやらない。

手を出す時、手を出さない時、よく見極めて、メリハリをつけて仕事する必要があります。

ようは、仕事の責任範囲と線引を意識しつつ、状況に合わせて臨機応変にやるってことですかね。
曖昧な文章で簡単に見えるけど、それが組織的・性格的に意外と難しい……。



週休3日出来る理由


システム的には、経緯に書いた通り、振休と有給があるから、週休3日が出来るわけですが。
中身的には、意識していることに書いた通り、必須業務はパートさんたちが代行してくれる(させている)から、週休3日が出来ます。
(自分の場合は、特に先述したテクニカル委任の受注時切替対応と、フォークリフトの入出荷対応が大きいです)

パートさんたちに任せられる体制があるから、週休3日が出来ます。

パートさんたちに任せられる体制でなければ、週休3日出来ません。
それどころか入出荷の作業応援がいるかも。

今年だから出来ていますが、昨年だったら絶対に無理でした。


1年前は、

①こっちのチームは、新しい仕事が始まったばかり、段取りもチーム構成も大きく変えてバタバタ、新人パートさんも複数人、既存パートさんも自分との信頼関係もほぼゼロに近い状況

②あっちのチームは、リーダー格のパートさん配置転換したばかり、元パートを昇格させて抜く段取り中

③元パートには段取り一から教えていて全く目が離せる状況ではない

④さらにリフトマンは週の半分は不在になる、年内に退職予定

⑤異動予定の社員がだらだらやってきた仕事は、まだ簡略化、見える化してない

⑥上司は鬱から戻ってきたばっかりで、現状把握なんか何もしてないし


こんな有様。
とても積極的に休むなんて状況ではありませんでした。
逆に、非常に休みにくい状況でした。
(休みにくい状況だからと言って週7出勤していてはスーパーで鬱退職した過去と同じなので、いい意味で諦めて休みましたが)


それをこの1年かけて、


①新しい仕事は安定する段取り構築し、パートさん同士も、自分とパートさんたちも信頼関係を構築

②リーダー格のパートさんたちにも任せられることはどんどん任せて頼りにもし、適正人員数も確保

③元パートは、まだまだ粗も目立つが、しっかり段取りできるように育てた

④リフトマンは退職したが、無事欠員補充できた、絶賛育成中

⑤異動していった社員の仕事は、エクセルに数字入力するだけで、誰でも見れるように簡略化


と諸々、あれこれ取り組んでやっと出来てきた体制です。
(⑥上司は鬱からは回復したけど、まぁ、まぁね、ほどほどにね、うーん……しーらない……ってことにしとこ)


「よろしくねー」と言える、安定した体制あってできる週休3日です。



週休3日できない人、できる人


ここまで書いてきたことが出来ない状況、出来ない人は、週休3日は難しいと思います。


・体制が出来ていない場合
・任せられない人
・理解を求められない人(報連相・情報共有が出来ない人)
・自分の仕事の線引きを意識出来ない体制、または人



そう考えると、個人のスキル・意識以前に、体制的に作業者は難しいかなと思います。
うちの会社で言えば、倉庫の入出荷作業者や、受注処理の事務作業者です。
他の仕事だと、小売店や飲食店の販売スタッフ、医療や介護のスタッフなんかもそうだと思います。

自分のようなマネジメント職は段取りが出来ていればあとは任せることができます。
しかし、現場の作業者はその場にいて作業することが必要です。

作業者1人分の仕事は、作業者1人が必要です。
よっぽど大幅な簡素化・機械化・自動化がされれば別ですが、それは簡単ではないと思います。

気合や根性で作業を早めることも出来なくはないです。

が、作業者1人が精神論で頑張れるのは2割増しまで、だと自分は考えています。
(根拠はないです)
2割増しのパワーで週4日頑張っても、週5日分にはなりません。

1週間はそれが出来たとしても、長期的・継続的に、いい結果を出し続けることは出来ません。
いつか疲れ、やる気をなくすのがオチです。

その為、週休3日になるなら、その分の人員補充が必須になります。
人件費には限りがあるから、「補充した人員の分=増えた休みの分」が給料下げられるでしょうね。


営業マンは仕事の調整がしっかり付けられれば週休3日を実行出来ると思います。

が、露骨に数字に出るのではないでしょうか?

顧客に連絡取って売り込む糸口探って、準備して、顧客に売り込んで、そうして営業マンの実績の数字が作り出されます。
同じ人が週5で動くのと、週4で動くのでは、やはり数字が1日分落ちるのではないかと思います。
営業マンの給料は成果報酬的な部分が大きいと思うので、数字が落ちたら……。
営業マンの週休3日は給料に響く可能性が大きいのではないかと感じます。


もちろん、会社や業界が一律で業務縮小をすれば、みんな週休3日にできるんですけどね。
ただ、それって売上や利益が減るから、結局は給料下げられると思うんですけどね。


給料はそのままに週休3日はとても難しい……。




ということで、結局、業務縮小せずに週休3日できる人ってかなり限られるのではないかなと感じています。

自分のような管理よりの仕事の人、または、本当の管理職や役員に限られるのではないかなと。

それで、体制が安定していること。
そして、休める体制づくりが出来ていること。



って、大多数の人は、週休3日できないのでは……。


結局、経団連の

>製造拠点では週休3日制度を導入することなどを呼びかけること

ってのは、稼働日を1日減らせってことにしかならないのではないかなと……。




「お前の週休3日、振休と有給充ててるだけだから、
 偽の週休3日だろ、バーカ!!!!」



っていうツッコミはやめてほしい。

そうやって週休3日するのも簡単じゃないんだ、ってことです。




ご指摘等あればコメント等いただけると助かります。

ゲ2のメモ帳では、ゲ2によるゲ2の為のメモをついでに投稿しています。
よろしければ、他のメモもどうぞ。


『すみすみ関連メモ一覧』


2020年5月12日
記事投稿。

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