最終更新 2017年12月10日
全然関係ないニュースから飛び火して過去の愚痴が飛び出てくる、ゲ2と申します。
当時も「ありえん!」と思っていたけど、今思い返すともっと「ありえん!」そんなスーパーのバイヤーの大問題。
みんなはスーパーのバイヤーになっても、こんなことしちゃいかんぞ!!
(っていうお題目の愚痴捨て場です)
バイヤーとはなんぞや?
あくまで自分がいた会社の話ですので、会社によってはそれバイヤーの仕事じゃないでしょ、ってのがあっても許してくださいね。
棚割、商品構成
商品のバイヤー投入、催事・季節の投入
商品改廃(廃番切り替え)
特売の選定と設定
各店の売上・利益のサポート
など
バイヤーの仕事は「商品の買付け」とかいうけど、商品の発注は基本は店でするので、その発注出来るようにすることがメインだと思う。
店からしたら、補佐してくれることがメインだけど。
自分の上のバイヤーは部門柄もあり「店の発注」とは別に、バイヤーが数量を決めて店舗に送ってくる「バイヤー投入(送り込み)」が多かった。
問題1:連絡に不備がある
初っ端からこれ、バイヤーとか店の担当者とかそういうレベルの話ではない、極々当たり前のことなんですけどね。
連絡に不備があるんですよ。
すごく。
いっぱい。
当日の段取りバッチリにして、のんびりと出勤したら、知らぬ商品が山盛り納品されてたり。
陳列する従業員にも限りがあるんです。だって人だもの、人件費掛かるんだもの(サービス残業にまみれている責任者は考慮しない)。
そんな限りある中で、如何に効率よく売上を上げるか、利益を上げるか。
商品投入があるときは事前に、
- この場所にこう陳列しよう
- 陳列仕切れなかった在庫はバックヤードのこの部分に片付けよう
- これをあの人にやってもらおう
- その為に今展開しているこの商品の発注はストップしよう、または、こっちに移動しよう
- その売場調整や移動は前日にこの人にやってもらおう
とか、そういうことを考えるんです。
考えてやるんです。
それが段取りってもんです。
ところがどっこい、出勤したらあるある見知らぬ商品。
なんですか?これは?まず確認。
案内見落としたかー?いや、見当たらないぞ?
売価変更掛かってるかー?
そもそも商品登録されてませんね!!!
はい、バイヤーに電話ー!
はい、でませーん!
はい、横の繋がり確認ー!
はい、みんなしらなーい!
ベンダー(卸問屋)の担当者にアタリをつけて順番に確認ー
「バイヤーにはちゃんと連絡してあったんですけど……」
こんなことがしょっちゅうでした。
バイヤー投入の商品の段取りが根本から崩れてる場合、当然各店の部門の段取りが崩れていくわけで。
バイヤー1人のやらかしで、全店の担当者と、その部下であるパートさん達の予定はパァです。
問題2:商品投入のバランスがオカシイ
問題2-1:1アイテムのフレーバーバランスがオカシイ
イメージし易いと思うのでポテトチップスで例えます。
ポテトチップス。3フレーバーあるとします。各味のことです。自分が一番好きな「うすしお」、妻が好きな「コンソメ」、出番がない「のりしお」。
売れる順は「うすしお」「コンソメ」「のり塩」。
通常、うすしお5:コンソメ3:のり塩:2の割合くらいよ(多分。ちょっと誤差あるかもだけど許して)。
それを、4:3:3で送ってくる。うすしお:40ケース、コンソメ30ケース、のり塩30ケースとか。
売場作る時の面積も、やっぱり売れ筋通りの、うすしお5:コンソメ3:のり塩2にするんですよ。(ポテチの売場で半分のり塩だったらオカシイもんね)
するとどうですか、「うすしお」が真っ先に売り切れて、コンソメとのり塩だけの売場が出来ます。
いや、それマズイよね。「うすしお」だけ追加発注して売場を維持せざる得ないわけです。
逆の場合は良いんですよ。
売れ筋の「うすしお」がたくさん残っても、定番の売場に突っ込むなり、「のり塩」を少しずつ追加発注すれば良いので。もうむしろ定番の売場ちゃんとあれば「のり塩」なしでも良いくらい。
売れ筋のボリュームを圧倒させて、あとのはそこそこで良いんですよ。
自分がバイヤーだったら、投入量は「うすしお6:コンソメ3:のり塩1」かなぁ。
問題2-2:1クラス内で重複して投入してくる
そして、このバイヤー。
カルビーのポテチを計100ケース投入してきたと思ったら、翌日に湖池屋のポテチも100ケース投入してくるのである……無能!
特売売場1→カルビーのポテチ68円
特売売場2→湖池屋のポテチ68円
どっちか片方でよくね~かぁ~~????
ってか、どっちか片方で良いわ。
渋々片方バックヤードに入れとくわ……
そして、ポテチで溢れたバックヤードに苦慮しているところに、「広告の品!チップスター!!」とかやるのである。スナック菓子はもう良いだろ!!!!
スナック系の売場ばっかにしてどないすんねん……チョコレート系とか焼き菓子系とかあるやろ……
無能にもほどがあるんやで……
というのを、ポテチを例にして挙げたけど、実際は菓子バイヤーじゃなくて一般食品(ドライグロッサリー)バイヤー。
調味料とかレトルトカレーとかカップ麺とかジャムとかペットボトル飲料とかね。
理想は
特売売場1→醤油・味噌
特売売場2→状況次第でフリー(単価アップ商品を少量展開したり、切り替え商品売り飛ばすのに使ったり)
特売売場3→レトルト味噌汁
特売売場4→缶詰
特売売場5→ポン酢
特売売場6→鍋つゆ
特売売場7→ポタージュ
特売売場8→ココア・紅茶系
とかさ、こういう感じよ。
それが現実は
特売売場1→醤油
特売売場2→醤油
特売売場3→レトルト味噌汁
特売売場4→レトルト味噌汁
特売売場5→ポン酢
特売売場6→ポン酢
特売売場7→ポタージュ
特売売場8→ポタージュ
みたいな意味不明なことがよくあった。
全部どっちか片方でよくねぇか???
問題2-3:単純に量が多い
売場には限りがあるんです。バックヤードにも限りがあるんです。
だって、店の面積には限りがあるんだもの。
店の大きさにあった適切な在庫量とかそういう概念はバイヤーにはなかったのだろうか、いや、なかった。
コカ・コーラ100ケース
ペプシネックス100ケース
メッツ 100ケース
お~いお茶 100ケース
いやいやいやいや、まてまて待て待て、と。
バックヤードが、コカ・コーラとペプシネックスとメッツで埋め尽くされた時は精神が崩壊してた(今思えば、ずっと精神崩壊してたけど)
メッツが隔週で送られてきて、バックヤード山盛りの上、賞味期限が違ってた時は入れ替え作業で死んだ(日付の先入れ先出しは基本中の基本)
一発で済ませればいいのに、隔週投入とか普通にやってたよな……あれなんだったんだ……
売場山盛り、バックヤード山盛りだけどまた投入されてくる場合→日付入れ替え作業で死亡。
売場空っぽ、バックヤード空っぽだけどまた投入されてくるの場合→代わりの商品発注して売場作る。投入されてきたら新しく作った商品撤去して、すぐまた陳列し直す。
こんな無駄な手間、本当に必要あるのか……(ねーよ)
お高いジャムとかはそんなバカスカ売れるわけでもないので、大型店でも1ケースありゃあ良いんですよ。
もしバカスカ売れたら追加発注すりゃいいんだからさ。
小型店1ケースずつ、大型店10ケースずつってなんなのか……。
そんなお高いジャムが大量に売れるわけじゃないでしょ、考えて!!
問題3:その月刊特売本当に月刊か?
EDLPという戦略があります。
Everyday Low Priceの略。
エブリデーロープライス。
毎日 価格 安い
英語能力クソザコでもなんとか理解できたわ。
毎日安いんやで。
毎日安いのなら価格設定の大元を設定し直そうか……
丸3年月刊特売で価格が変わらない商品がありましたね……。
毎月無駄に価格表示のプライスカードの付け替えしてました。
1品2品じゃないんですよ、500品くらい?もっとかも。
いや、特売が500品くらいあるんじゃなくて、価格がおんなじなのが500品くらい。
でも必ずプライスカードの切り替えがあるんですよ。本当にする必要ある????
作業効率を上げるために、11月の月刊特売のプライスカードは緑色で、12月の月刊特売のプライスカードは青色で、みたいなことをやって作業してました。
じゃあ付け替えなくて良かったんじゃないかって?
いや、月刊特売から外れるのもなくはない
それはどれかって確認しながらやればって思うんですけど、もうそれは時間が掛かるだけ、切り替えミスが増えるだけ。
丸3年月刊特売398円の商品はもうハナから定番価格398円で設定し直せよ、もうめんどうくさい……
さらに、定番価格から2円下げとかいう謎の月刊特売追加がきたり。
「こちらの鍋つゆ20品からよりどり2品500円」と「こちらの鍋つゆ20品からよりどり2品600円」が同時にきたり。(←サイコーにゴミ
ちなみに、「その広告の品、本当に広告価格か?」もある。
「金曜~月曜まで4日間の広告の品、398円!」
いや、その商品、月刊特売398円だろ!!!みたいな。
毎晩プライスカード付け替えしてもらってたパートさんに「付け替える必要ある?」って何回聞かれたか……。
たまにじゃなくて、毎回4日間通しの広告全部なんだよなぁ……
ってーか、広告である必要がない
特に売れませんし。
ということでね。
なんかちょろりと見かけた無関係なニュースやらなんやらから飛び火して思い出されてきた愚痴をまとめてみた。
というか、今度同じ愚痴が出そうになったらここへのリンクを貼って満足するようにしたい。
(なんか段々追記されていくだけな気がせんでもないが……)
まぁ、もう3つ前の会社なんだけどねぇ……w
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